< PrevIndexNext >
Linux で LiveCode

2018年01月17日

 懸案だった LiveCode の日本語入力にやっと成功。これまで PCLOS MATE scim-Anthy で日本語が入らない状態だったのだけど、PointLinux と ibus-Anthy の組み合わせで日本語入力が出来るようになった。この日記は備忘録も兼ねるので、インストール方法からざっとおさらい。以下 PointLinux MATE の場合。

 インストール:

 http://downloads.livecode.com/livecode/ から適当なバージョンを選んでダウンロード。 RC はテスト版、正式版は STABLE。 Community Edition は無料で使え、MacOS、Win、Linux版がある。有料版はこれに加えて iOS や Android版があるらしい。

 解凍して出来たファイルのパーミッションの「実行可能」(Executable)をオンにしてダブルクリックするとインストーラが起動する。ユーザー登録の画面は Skip を選べば飛ばせる。インストールが終わるとメインメニューの「 Develop 」とか「開発」とかのメニューの中に LiveCode が現れるので、これを選択すれば LiveCode が起動できる。

 ちなみに、うちの PCLOS では最初、libgtk2.0-0:i386 が足りなくてインストール出来なかった。インストーラの画面が表示されない場合は Synaptic からこれをインストールしてから LiveCode のインストール作業をする。

 以上の説明は http://lessons.livecode.com/m/2571/l/148050-installing-livecode-on-linux にある。LiveCode からは Mac や Win で作ったスタック(RunRev時代のものも含む)も開くことが出来るが、OS ごとに必要なコーディングが違う場合もあるので、そのまま動くとは限らない。
 
 アプリケーションの関連づけ:

 うちの環境では作ったスタックをダブルクリックしても LiveCode が立ち上がらず、毎回 LiveCode側からスタックを開く必要があった。そこでアプリケーションと書類の関連づけを行う。

 まずスタックファイルを右クリックしてプロパティウィンドウを開き、OpenWith タブの Add ボタンを押す。出てきたアプリケーションリストから LiveCode を選択する。が、うちでは PCLOS でも PointLinux でもパス文字列にダブルクォートが混じっていて、何故か蹴られてしまう。

 そこでこのダイアログの Use a custom command と書かれたディスクロージャー(右向き三角形アイコン)を開き、Browse... ボタンをクリックして、/opt/runrev/ ディレクトリから掘り下げたところにある livecodecommunity.i386 を選択する。これでスタックファイルをダブルクリックするだけで LiveCode が立ち上がるようになる。

 日本語入力:

 うちでは PCLOS も PointLinux も scim-Anthy を入れ、システムは英語で使っている。少なくともこの状態ではどちらも LiveCode で日本語入力が出来ない。そこで PointLinux で以下のことを試してみた。

○ #dpkg-reconfigure locales でシステムの言語を en_us.UTF-8 から ja_JP.UTF-8 に変更 -> 日本語入らず。
○ ibus-Anthy を入れてみる -> 日本語入らず。タイプした文字がフィールドに現れない。ライブラリが足りない?
○ ibus-n17m と ibus-qt4 をインストールしてみる -> 日本語が入った!
○ 試しに ibus-qt4 をアンインストール -> 問題なし。必要なのは ibus-n17m だったらしい。
○ システムの言語を en_us.UTF-8 にしてみる -> 問題なし。システムの言語は関係ないらしい。

 これで解決!かと思われたが、ibus-Anthy では入力がタイピングに付いて行かない。ワンフレーズ入力し終わったらキャレット(文字カーソル)が入力文字列の最後に移動するのを待って、それから変換なり確定なりを行わないと誤動作する。 scim より ibus の方が重いのかなぁ。

 今回は取りあえず「日本語入力成功」で一旦終了。変換モードを Multipul segment(連文節)から Single segment(単文節)にしてやるといくらかマシになるが、どちらにしろ普通のスピードでタイプするのはとても無理。ついでに言うと、ibus は日本語モードでも英語モードでもアイコンが変わらないのでとても使いにくい。現状では scim をとるか、LiveCode をとるか、になってしまった。うーむ。

2018年01月17日

 しばらく使っていたら入力がスムーズになってきた。入力モードのアイコン表示は Property panel を出しっぱなしにすればなんとかなりそう。使えるかも。



< PrevIndexNext >
inserted by FC2 system