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local.confを作ってみる

2015年03月16日

 メイリオをメインに設定したところ、PCLOSの文字がほぼ不満のないレベルになった。まだOSXやLubuntuの方が綺麗な気がするが、その差は確実に狭まった。

 フォントの設定を変えるのに /etc/fonts/conf.d の 65-nonlatin.conf をいじるのは違うような気がしたのでこれを一旦元に戻す。フォント設定を調べていると local.conf がどうとかいう記事に当たることがあるので、とりあえず /etc/fonts に local.conf の空ファイルを作ってみた。ところがこれがどこからどう参照されるのかが分からない。

 ふと font.d に 51-local.conf というファイルを見つけた。中を覗くとinclude文があるではないか。つまりこうだ。この 51-local.conf がマシンごとの設定である local.conf を、また 50-user.conf がユーザーごとの設定である ~/.config/fontconfig/ などを includeして、60-latin.conf や 65-nonlatin.conf よりも先にフォント情報を決定している、と言うことのようだ。

 local.conf に<prefer>でSerif、Sans、Monospace各段を作り、それぞれTakaoとMeiryoを置いてみた。fc-matchの値がTakaoとMeiryoになった。langは指定してもしなくても値は同じ。ふぅん。とりあえずこのファイルが有効であることが分かった。保存をかけた途端に再描画が起きるので、簡単に実験出来る。

 ファイルごとの優先順位、ファイル内の優先順位は分かったが、ja の場合分けがどうやって行われているのか良く分からない。単純に先にマッチしたものが使われるなら 60(アルファベット)が優先されて65(非アルファベット)は無視されるはずなのに、そうはなっていない。

 フォント情報まで読んでマッチングが行われるのかと思ってMeiryoの次の行にDejaVu Serif(敢えてSerif)を書いてみたが何も変わらなかった。逆にMeiryoの前の行にDejaVu Serifを置いてみたら、fc-matchはDejaVu Serifになり、アルファベットがSerif系、日本語は何か(メイリオ以外の)ゴシック系になった。

 うーん。マッチングのルールがまだ良く分からない...

2015年03月17日

 マッチングのことを調べていたら「補填」という言葉を使っている人がいた。<Prefer>で並べられているフォントが頭から調べられ、まずは条件に合うものが使われ、それで足りないとその下のフォントで補完され、さらに下のフォントも使われ...と言うことらしい。で、その優先順位には国だの形だのいろいろな条件が加味されており、フォント名も(もちろんウェイトはかなり重いが)条件のひとつに過ぎないらしい。なるほど。英語フォントが上位にあればまずそれが使われ、日本語が出てくるとその下の日本語フォントが引っ張り出される訳だ。ちゃんと分かった訳じゃ無いけど、マッチングの話はこれくらいにしておく。

 で、つらつらと 65-nonlatin.conf を眺めていて、妙なことに気がついた。UmePlus P GothicよりもMS Gothicの方上にあるのだ。だのに、MSフォントがインストールされていないためにUmeフォントが使われている。そしてそのUmeフォントがどうにも見難い。

 それではとMSフォントを探すとSynapticには無いが、ふつーにダウンロード出来るようになっていた。ので、ダウンロード、解凍、インストール、そして local.conf を殺した上で再ログイン。これでフォント名の設定はデフォルトのままで、MSフォントが追加インストールされた形になった。

 結果、ゴシックの文字がとても綺麗になった。メイリオの方がずっと美しいが、MS Gothicでも困ることは無い。(Umeは困るレベルだった) ただし、SerifではMS Minchoの方がリストの上にあるにも関わらず、fc-match Serif:lang=ja が WenQuanYi Micro Hei になってしまった。(LeafpadでSerifを指定すると、漢字が明朝、かながゴシックの妙な表示になった。もちろんMS Minchoを直接指定すれば、全ての文字が細身の明朝体になる)

 まだ良く分からないけど、インストール直後のPCLOSの日本語フォントの汚さは、65-nonlatin.conf の設定とインストールされるフォントの不整合、である可能性が高くなった。embeddedbitmapやhintingなどの設定がそれにどう絡んでいるのかはまだ検証してない。最近はディスプレイを見る時間の限界が30分くらいになっていて、それ以上はもう目を開けていられない。local.conf でメイリオとTakaoを指定して、PCLOSのフォントの話は終わりにしようかと思っている。

2015年03月17日

 Lubuntuの /etc/fonts/conf.d には 65-fonts-takao-gothic.conf、65-fonts-takao-mincho.conf、65-fonts-takao-pgothic.conf があって、ここでデフォルトのフォント名ををコントロールしているようだ。ヒンティングなども全部この conf.d の中でセットアップされているのかも知れない。このへんはまた余裕のある時にでも...

2015年3月18日

 MSフォントを入れたらFireFoxがIEになった(笑) あの見慣れた(今は違うのだろうけど)Windowsの画面だ。ページソースを見るとあっちこっちのサイトでMS Gothicがご指名されている。なるほどねー。システム側がせっかく綺麗なフォントを用意しても、これでは活用出来ないわな。各所で初期設定同士の戦いが行われているわけだ。フォント設定は奥が深いねー。

 conf.d は面白い。今まで分からなかったフォントの謎のほとんどが、ここに詰まってる感じがする。ようやくフォント設定の入り口に立てた。


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