< PrevIndexNext >
PCLOSフォント問題中間発表

2015年03月26日

 どこで何を設定すればいいのかが少しずつ見えて来た。一番大事なのは多用するSansを何にするかだ。フォントフェースだけで言えばMeiryoが一番なのだが、SerifやMonospaceとの兼ね合いもあるのでそう単純でもない。一方でSerifは案外出番が少ない。Sansと分けたい時や、明朝系で印刷したい場合にわざわざ使うくらいか。もちろん好みによるので、Serifをメインにしている人もいるかも知れない。Monospaceはプログラミングで使うことが多い。これらを /etc/fonts や ~/.config/fontconfig などに置かれるファイルで設定しなければならない。

 そもそも何故PCLOSの日本語フォントが汚かったのか。 /etc/fonts/font.d にはフォントの優先順位を決める欧文フォントのリスト 60-latin.conf があり、更に日本語に対応するために 65-nonlatin.conf が追加されている。私はシステムの言語をenにしてあるのでメニューやダイアログは美しい欧文フォントで表示されるが、日本語が出て来た時にはこの 65- にある日本語フォントが上位から選ばれて行く。実際には一番上のMS Gothicはインストールされていないのでその次のUmePlusが使われるが、このUmePlusも決して「汚い」フォントではない。

 では何が問題だったかと言うとヒンティングだ。小サイズの文字を調整して見易くするこの技術は、細かい要素の多い日本語に向かない。だからfont.dの 25-unhint-nonlatin.conf で、欧文フォント以外のヒンティングを切る設定がなされている。はずだった。ところがこの 25- でヒンティングを切っているのはKochiとSazanamiだけ。他のディストリでは lang をチェックして「日本語フォントだったら」の場合分けをしているのに、このファイルはKochiとSazanamiのみを名指しして他のフォントはほったらかし。私が「余り綺麗ではない」と感じていたPCLOSの文字は、ヒンティングが効いたUmePlusだったわけだ。

 更に追い打ちをかけたのがウェブブラウザだった。FireFoxはデフォルトでSans(で指定されているフォント)を使うが、ページ側のフォント指定を許す設定にしてあると、HTMLで指定されたフォントが使われる。Serifを指定しているページはWenWuanYi Zen Heiが使われ、大手のサイトではMS Minchoを指定しているページもある。ヒンティングがコントロールされていない(つまりヒンティングが効いてしまっている)明朝体は、とても見づらい。私がいくつかのサイトが「非常に汚い」と感じていたのは、ヒンティングが効いたWenWuanYi Zen Heiのせいだった。

 現在うちのLinuxシステムはTakaoで統一する方向で考えている。メイリオの読み易さは魅力だが、Serif系とアンバランスになりがちなのが悩みどこ。Takaoならゴシックも明朝も等輻も同じフォントが使える。まず /etc/fonts/ に local.conf を作り、65-nonlatin.conf を参考にしながらSerif、Sans、MonospaceをそれぞれTakaoPMincho、TakaoPGothic、TakaoGothicに置き換える。さらに特定のフォントを指定された時のためにMS GothicやOsakaなどをTakaoに置き換える処理も必要だ。Lubuntuでは 65-fonts-takao-pgothic.conf などをfont.dに入れて、MSフォントをTakaoに置き換えた上でヒンティングも切る、という処理がされていた。なるほどね。このへんを参考にすればLubuntuに近い表示に出来るのかも知れない。

 ちなみに日本語化する前のPCLOS MATE(2014.8)を確認したところ、 65-nonlatin.conf の内容が全く違っていたが、25-unhint-nonlatin.conf は同じものが入っていた。結局のところ私がPCLOSのフォントが汚いと感じていた理由は、デフォルトでインストールされるフォントとフォントリスト、そしてアンチエイリアスやヒンティングなどのコントロールがちぐはぐだったと言うことだと思う。ブラウン管当時の設定が一部に残っている感じもする。KDE版などがどうなっているのかは知らない。

 AppearanceのFontsなどで設定するのはデスクトップ要素のフォントなので、メニューやボタン名などGUI部品で使われるものを指定する。ウィンドウの中身(ワープロの文字やウェブブラウザのページ表示)は、一応デフォルトフォントを設定することは出来るものの、基本的にコントロール外だ。ただアンチエイリアスやヒンティングの設定は生きているのではないかと思われる。各設定の優先順位はまだよく分からないところがある。これからオフィス系を使うようになった場合にまた悩むだろう。今のところ日本語を印刷すると滲んだ感じになるのが気になるが、解決のヒントはまだ見つからない。

2015年03月27日

 LubuntuがMSフォントをTakaoに置き換えている、と言うのは私の勘違いかも知れない。もう少しLubuntuの設定を調べてみたい。まだFireFoxの表示がLubuntuと同じにならない。

2015年03月29日

 ディスプレイで明朝系は見づらいので、実験的に、SerifにIPAMonaGothicを指定してみた。要はSansと違うフォントなら何でも良かろ、と言う判断。実際に明朝系が欲しい時はアプリ側で設定すればいいのではないかと思う。

 ちなみにSansの1行目にTimes、2行目にMeiryoを指定したら、アルファベットだけタイムス、日本語はメイリオの表示になった。面白いね。何かで使えるかも知れない。

2015年04月03日

 どうも追加インストールしたMS Goshicが生きているような感じだったので、Arch Wikiを参考にして local.conf に
<selectfont>
 <rejectfont>
  <pattern>
   <patelt name="family" ><string>MS Gothic</string></patelt>
  </pattern>
  <pattern>
   <patelt name="family" ><string>MS Mincho</string></patelt>
  </pattern>
 </rejectfont>
</selectfont>
を追加したら、MSフォントがフォント選択肢に出てこなくなった。fc-match "MS Gothic"の結果は TakaoPGothic だ。なるほど。



< PrevIndexNext >
inserted by FC2 system