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最初wattOS MATEをインストールした時は、まぁ軽量ディストリなんだから仕方ないと諦めていた。その後Mint DebianとPCLOS MATEを試すに至って、MATEのフォントが汚いことが気になり始めた。ネットブラウザの特定のページが本当に見づらい。これではPCLOS MATEをメインのディストリに出来ない。ブラウザのフォントを変えてみたり、いろんなフォントをインストールしたり、appearanceのフォント設定をいじってみたけどどうにもならない。ブラウザとの相性?いやいや、プリインストールされているアプリなんだから... どうやらブラウザに限らず一定以下のサイズの文字が汚くなるようだということに気がつく。となるとシステムの問題か。共通するのはMATEだが、MATEでフォント関連を検索してもそれらしいものに行き着かない。小さいフォントが汚い...アンチエイリアス? 試しに debian antialiasing で検索をかけると、http://linuxforcynics.com/how-to/improve-font-rendering-in-debian に行き着いた。 YES! このページのとおりにしたらwattOS MATEの文字が綺麗になった! ちなみにこのファイルが何をしているのか良く知らない。antialiasとかlcddefaultとかいうキーワードが見えるので、そういう設定をしているのだろう。多分LMDEもこれで行けるんじゃないかと思う。PCLOS MATEも行けるといいなぁ。 2014年10月23日 LMDEのフォントは綺麗だった。元から?うーん。もう分かんなくなってる。念のためホームを覗くとちゃんと同じ.fonts.confが(ハードリンクの形で)入っていた。 で、PCLOS MATEはやっぱりフォントが汚いのだけど、同じく.fonts.confがハードリンクで入っている。PCLOSはRedHat系だから何か違うところをいじらないといかんのだろうか。 もう何が何やらどれがどうやら... ちなみにwattOS MATEはリポジトリをどこに変えてもMATE環境のディレクトリが無くてアップデート出来ないというエラーが出る。もしかしてiso落としたそのままで使えってこと? まだ実験版なのかなぁ。 2014年10月24日 ついでにwattOS LXDEも確認してみると、これも盛大にフォントが汚い。あれ、LXDEなのに... で同じく.fonts.confを入れてやると綺麗になった。 整理してみる wattOS MATE ファイルを入れると綺麗になる wattOS LXDE ファイルを入れると綺麗になる PCLOS LXDE 元から綺麗 PCLOS MATE ファイルを入れても綺麗にならない LMDE 元から綺麗 わからん。MATEとかDebianとか、そーゆーの関係ないの?? ちなみにLMDEはちょっと微妙。他と比べるとカクカクしてる感じがする。 2014年10月24日 試しにPCLOS MATEの ~/.fonts.conf をエディタで開き、antialiasの項目のtrueをfalseにしてみたら、保存をかけた途端にpluma(テキストエディタ)自身とcaja(ファイル管理ソフト)の表示が変わった! へー、リアルタイムだぜ。trueを書き込むとアンチエイリアスがかかって少し太めのなめらかな文字になり、falseにした途端に細くてジャギーな文字になる。 ただしForeFoxはリロードしないとページの内容は書き換わらなかった。しかも肝心の、表示の汚いページはこの設定に影響を受けないようだった。 ちょっと調べてみたが、このファイルは「フォントの情報」を設定するものであり、描画を指示するものではないようだ。つまり上の例で行くと「アンチエイリアス出来ますよ/出来ませんよ」というフォントの情報を設定しているのであって、「アンチエイリアスしろ/するな」の設定ではないということだ。 表示の汚いページでも、ctrl+[+]でフォントサイズを大きくしていくと、あるところからちゃんとアンチエイリアスがかかってくる。つまり「これより小さいフォントはアンチエイリアスをかけない」という設定がどこかにあってその値が不適切(私にとって)だということだ。OSXの環境設定にはこれを指定するところがあったが、さてLinuxはどこにあるのか。 検索をかけてみる linux antialias フォントサイズ Font Configuration (日本語) - ArchWiki に行き当たった。ざっと読んでいくと、代替フォントの指定方法とかも書いてある。最後の「設定サンプル」をみると、ん?ビットマップフォントを無効にする設定かな? <edit mode="assign" name="embeddedbitmap"> <bool>false</bool> </edit> 試しに設定ファイルに書き込んで保存をかけてみると、YES! これまでジャギジャギだった細かい文字がスムーズになった。リアルタイムで確認出来るから楽だなぁ。 どうやらembedded(組み込み)bitmap(ビットマップフォント)をfalseにする、という設定のようだ。つまり今まで「一定以下のサイズはいちいちベクターフォントを使わずにビットマップフォントに置き換える」処理がされていたのを、止めた、と言うことではないかと思われる。 結果おーらい。でも...確かにアンチエイリアスはかかってるんだけど、まだなんだか文字が汚い気がする。LMDEに似てるなぁ。あとはインストールフォントの問題かなぁ。 2014年10月25日 LMDEでも embeddedbitmap をfalseにしてみたけど、なんも変わらない。つまり最初から(どこか他の場所で)この設定がされている、ということかな? 2014年10月25日 ~/.fonts.conf ではなく ~/.config/fontconfig/fonts.conf で設定しましょうだそうです。ユーザー設定は全部 ~/.config にまとめる方向なのかな。ちなみに(ユーザー個々ではなく)システムの設定をするには /etc/fonts/ にファイルを作るらしい。 さて、いろいろいじってみたけど結局良くわからない。ビットマップフォント代替を禁止したのが正解なのか自信がない。もしかしてLMDEとPCLOS MATEのビットマップフォントが汚い、という話ではないのか。或いはフォントレンダリングについて他に設定するところがあるのではないか。ちなみにAppearanceのFontsもいじってみたけど思うような結果は得られなかった。まさかこの2つだけレンダリング・エンジンの出来が悪いとか...んなこた無いよなぁ。 2014年11月01日 LMDEでhintingをfalseにすると文字が綺麗になることを発見。が、他の環境でこの設定をいじっても何の変化もない。何かのデフォルト値が違うんだろう。難しいと言うか、面倒と言うか... PCLOS MATEのフォントがもう少し見やすくならんかなぁ。 |
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