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Kona Linuxを入れてみる

2015年06月05日

 wattOS R9 が期待したものと違ってしまったので、MATE のある(そして Ubuntuベースでない)軽量Linuxを探すと、Kona Linux が視野に入って来た。LXDE を使った素っ気ないディストリというイメージだったが、今や MATE や Cinnamon を始めとする(いや私が勝手に始めにしてるだけなんだが)主要デスクトップ総揃えのちょっと面白そうな軽量ディストリになっていた。ちなみに元になったのは WindOS というフザケた名前のディストリだそうだが、こちらはCD(やUSB)起動で使うものらしい。

 例によって1157のHDDを X23 に入れて DVD をセット。問題無く起動。いきなり日本語で驚いたが、これ日本製なのだとか。早速、昨日 wattOS R9 を入れたばかりのパーテーションに上書きインストールを開始する。さよなら wattOS。(でも R8 は温存) 日本語だからそう感じたのか、それともインストラクションが適切だったのか、インストール作業はとても分かり易かった。ただ Linux 初めての人がこれで問題無くインストール出来るかと言うと、やっぱり大変だろうなぁとは思う。

 セットしたまま寝てしまったので所要時間は分からないが、朝にはインストールが終わっていた。スクリーンのロックを外すのに手間取ったがライブユーザーのパスワードは live であった。 HDD を抜いて1157に戻す。普通に立ち上がる。とても洒落た(と言われたいであろう)ログイン画面のあと、デスクトップが現れる。シンプルなパネルに Mint メニュー。期待出来るかも。パーテーション1の wattOS MATE から起動しなおし、grub-install /dev/sda のあと update-grub で起動メニューを整える。マルチブートの方法がこれで正しいのかどうか良く分からない。

 ロケールは en の US を指定したのでメニューもフォルダ名も英語だが、日本語フォント Takao のほかに Google謹製日本語入力の Mozc も入っていた。全体のカラーはコーヒー色。デスクトップ右側に飛び出すランチャーが控えている。コレガの無線LANカードを挿したらいきなり開通、ウェブブラウザの Midori は即死したが、Iceweasel は普通に使えた。 JD がプリインストールされていたのはさすが日本製だが、2ちゃん仕様変更で使えず。

 Synaptic を起動すると、なんだかスクロールバーの動作がおかしい。期待値がいきなり半分くらいまで落ちる。大丈夫かな。。 scim-Anthy インストール。ウィンドウに影を付けたら見慣れた画面になった。再起動すると「いいものがあるけど欲しい?」(意訳)のダイアログが出て、Yes するとターミナルが立ち上がり何やら勝手にダウンロードとインストールが始まった。いわゆるアップデートマネージャの類いだろうけど、ちょっと気持ち悪いかも。

 この1157は液晶が16ビットらしく、Lubuntuではちゃんと xorg.conf などで指定しないと色が転ぶのだが、Lubuntu 以外でそういう目に遭ったことがない。そも Linux の GUI ツールで画面の色数をセットしたことが無いのだが、そのへんはどうなっているのだろう。もしかしてほとんどの Linux のデフォルトは 16ビットだったりする? 音は出なかった(Dummy Outputになっていた)から、wattOS の時と同じくドライバを入れてやらなければならん。

 ほぼ迷うことなく基本的な環境を整えることが出来た。思ったよりも色々なものがインストールされていて、まだ全体が掴めてない。起動直後のメモリ使用量は180MBほど。wattOS R8 MATE が134、Lubuntuで150MB前後だから、思ったよりも多めだ。 Mintメニューとランチャー削ったら軽くならんかな。

2015年06月05日

 右側のランチャーはただの(autohideになっている)パネルだった。 Mint メニュー削って MATE メニューにしたら、起動直後のメモリ使用量が150MB程度まで下がった。これなら総メモリ320MBでもなんとかなるかな。他の環境と同じく scim-Anthy を入れているのに、shift-Space で半角スペースが入らないことに気がついた。どこかに設定あったかしらん。

2015年06月05日

 またもファイル管理ソフトが Audacious になっていた。 MATE 共通の不具合だろうか。 Caja に Open as Administrator が無いのでいろいろ調べて gksu-caja というのをインストールしたら、無事メニューが現れた。

 デフォルトのカラーが私にはとても見づらい。これからちょこちょこと調整してみなくちゃだわ。もしかしたら設定ファイルを探してアレコレしないとかも。

 wattOSは軽さが自慢だっただけあって、こちらの方が重く感じる。ウェブブラウザでタブをたくさん開いた時のスワップ頻度もそうだが、文字入力なども全体にもっさりしている。常用出来るかギリギリのところ。なんとなくシステムモニタを眺めたりもしてみたが、何が重いのどれが切れるのかなんて素人には判断のつくはずもなく。

 wattOSの時の日記を参考にして cs46 のファームウェアを入れようとして記事の間違いに気がついた。 /etc/firmware ではなく /lib/firmware でした。

2015年06月06日

 音は出るようになったが音量スライダーをさわるとノイズが出る。音量を下げているはずなのに途中でいきなり上がることもある。なんか分解能が合ってない(例えば4ビットと8ビット)ように感じる。これは wattOS R8 でも同様だった。

 Kona Linux は検索をかけても割と情報がヒットしない。DistroWatch のランキングにもない。日本ローカルのディストリと思われているんだろうか。 wattOS や(結局インストール出来なかった)SparkyLinux と同じく、Debian ベースのシンプルな、出来の良いディストリだと思うので、ローカルにしとくのはもったいない。我が家ではもしかしたら PCLOS の地位を脅かすかも知れない。

 1157はいいねぇ、...日本IBMが生み出した文化の極みだよ。 wattOS R8 MATE を使っているぶんにはギリで許容範囲なんだが、Kona Linux MATE だと少し重い。そのうち xfce版を入れて MATE版と軽さ比較してみようかな。 LXDE にはもう戻れない。 Kona Linux 2.3 という選択肢も無いこともないが、先のサポートに不安があるわけで、ならば状況は wattOS R8 と同じで、新たに試す価値は薄い。

2015年06月06日

 paeと書かれたカーネルを指定しても同じように起動する。もしかして自動的に切り替わるのかしらん。 Appearance でテーマを替えたら GUI が見やすくなった。緑系が見づらく感じるのは私の目の問題かも知れない。 cs46のファームを入れてからログイン後に音楽が鳴るようになった。ただしノイズ混じり。 デスクトップが表示されてからメニューが使えるようになるまで少し待たされる。Libre Office系のアイコン取得に時間がかかってるように見える。これなんとかならんのかね。

 音楽再生ソフト Clementain は音量を変えるとノイズが乗るが、Audacious は安定している。両方入っているのはこれのため? gtkpod なるものがあったので iPid 5th を繋いでみる。音楽ファイルが丸見えでコピーも出来てしまう。 iPod ってもうハックされてたのね。 smplayerインストール。軽めの動画なら再生可能。

 将棋ソフト Xshogi が入っていたので起動。グラフィックはショボイがちゃんとゲームが出来る。角と飛車と桂馬をタダで取られて諦めた。オセロゲーム GRhino も3連敗して嫌気がさした。 FloboPuyo はなかなか本格的な落ちものゲームだが、終了後に X デスクトップに戻らないので焦った。Ctrl+Alt+F4 startx で事なきを得る。

 セレロン1GHzの R31 で起動してみる。スプラッシュ画面が現れて驚いた。1157 ではドットが3つ現れるだけなのに、R31 ではコーヒーカップの周りをぐるぐる。逆にネットで拾って来たバックグラウンドピクチャの表示は乱れた。やっぱり 1157 と R31 ではディスプレイ環境が違うらしい。 ちなみに X23 でインストール作業をした時は画面がサイケになっていた。 全体に軽く感じる。このクラスなら十二分に実用範囲。

 今のところ不満らしい不満は見つからない。なんだか調子の悪い LMDE2 を諦めて、R31 は Kona にしようかな。

2015年06月06日

 思い切って LibreOffice をまるまる削除。メインメニューの表示が安定した。起動直後のメモリ使用量は140MBくらいで、もう wattOS と変わらない。キャッシュが効いてきたのか各所の動きもスムーズになり、もたつきを感じなくなった。

 マニアックなところが無くてとても透明。ほどほどに気が利いているのにでしゃばらない。基本が Debian だからドキュメントも豊富。その気になれば Cinnamon も xfce もある。もう PCLOS が無くなっても困らない?

2015年06月06日

 http://www.deb-multimedia.org/ を参考にして libdvdcss を入れる。最初 deb-multimedia-keyring というのを入れてなくてエラーになって驚いた。良く分からないが、サイトの信頼性確保のためのカギみたいなものらしい。もとより 1157 での DVD 再生は厳しいのだが、とりあえず可能であることは確認した。

2015年06月07日

 Iceweasel で YouTube を見ることが出来たが音が出ない。Flash をオフにしたら音が出た。もっとも 1157 ではかなり軽い動画でもリアルタイム再生は厳しい。以前 Flash なしでネット動画が見れるのは mplayerプラグインのお陰だと思っていたのだが、どうやら HTML5対応ブラウザならネット上の多くの動画がプラグインなしで見れるようになったらしい。一部 Flash がないと見れないサイトや動画もあるが、まぁ私は YouTube が見れれば事足りるので。 ちなみに Midori は不安定なので削除した。

 さて、KonaLinux を使わない理由は何も見つからないが、さりとて PCLOS ではダメだという理由も見つからない。wattoOS と LMDE は新バージョンが期待するものと違ってしまったので、1157 と R31 は KonaLinux に変えてみようかと思っている。ただし R31 は最近トラブルが無くただの重いノートに成り下がってしまったので処分も視野に入れている(なんだそりゃ)。 X23 と TX2513 は当面 PCLOS かな。 CeleronM クラスだと Cinnamon も視野に入る。

 wattOS と素性が似ていたとは言え、パネルと壁紙とIMをいじっただけで手に馴染んでしまったのは、KonaLinux に変な癖が無かったお陰だと思う。実は最初にこのディストリを知った時、デスクトップやログイン画面のスクリーンショットから「作者の思い入れたっぷりのめんどくさいディストリでは」と思っていた。が、実際は全く違っていた。 KonaLinux 3.0 と wattOS R8 はほぼ同じ時期のリリースなので先にこちらを試せば楽だったと思うが、wattOS は色々勉強させてもらったし、PCLOS もフォント設定を知るいい機会になった。遠回りは大事だ。

 wattOS R8 も KonaLinux も Debian に各種デスクトップを載せたものだそうだが、ならば Debian をインストールしたあと MATE をインストールすれば同じものが出来上がるんだろうか。それとも細かいチューニングが必要で、それこそがディストリビューションの存在意義だったりするんだろうか。そのうち素の Debian のインストールというのも挑戦してみたい。



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